相手の懐に踏み込む勇気
会社員として働いていたりすると、
あ、私を個人としてみてくれてるな、と感じるときと、
所詮は、会社の看板でしかみてくれていないな、と感じるときがある。
いまでも思い出す。
とあるプロダクトの営業をしていたときに、その関連のセミナーにでた私は、
セミナー後の懇親会の席で、講師役を務めていた、
ちょっと面白い大阪のおじさんから、
「今日のセミナーどうやった??」
ときかれたのだ。
そのとき私は、
「あ、とてもためになりました!!」
とかいう、超絶つまらない回答をしてしまったのだが、
そのときに私の脳裏に浮かんだのは、
「会社の看板傷つけてしまうかもしれんから、変なこといえないな」
というものだった。
なんでまた、そんなことを考えてしまったのかというと、
その実、怖かったのだ。
嫌われるかもしれない、そう思って、無難に丁寧にしてしまう。
社会人として、丁寧にすることがいいことだ、と思いこんでいたこともある。
それで、いつまでも他人行儀で、いっこうに距離が縮まらないから、個人として
認識されることもない。とても寂しい結果になってしまった。
実は、大方の年長者は、踏み込んでもらいたいと思っていたりする。
勇気をもって、踏み込む、正直な感想を述べる。
そうすると、実は自分も踏み込んで来れなかった過去があるから、
「おっ、こいつ、意外と腹据わってんな、やるな」
と思われ、かわいがってもらえる。ぐっと距離が縮まるわけだ。
この距離が縮まることで得られるものは、めちゃくちゃでかい。
そう信じて、思い切って相手の懐に飛び込んでみよう。