2018年5月27日 / 最終更新日 : 2018年5月27日 elsa2018 所感 「桜の園」(チェーホフ)を観劇して【ネタバレあり】 きぃぃぃん、と厳かに優しく響く空気の振動に、 神がかった空間が生まれ、取り込まれる。 次に何が起こるのか、心を掻き立てられる。 中ほどで亀裂がはいっている、片手の幅ほどの木製の円柱。 これをささと回転させると、うららかな […]
2018年5月26日 / 最終更新日 : 2018年5月27日 elsa2018 所感 『バーフバリ 王の凱旋』をみて【ネタバレあり】 「バーフバリ!、バーフバリ!」 と、総出の民衆が彼を称える様は、人の心を打つ。 それは彼の勇猛さと徳の高さからくるのだが、 その徳の高さゆえに、バーフバリは、多くの逆境に向き合わざるを得なくなる。 彼と王位を競う、いとこ […]
2018年5月23日 / 最終更新日 : 2018年5月23日 elsa2018 所感 あなたのそばに真善美はあるか?〜人間の原罪を、スタニスラフスキーという偉大な演出家に尋ねる〜 美、真理、善というのは、美学、哲学、道徳という観点から名付けられた一つの同じ現象のそれぞれの名前です。 これには、衝撃を受けた。 よく、真善美が大事、といったことがいわれるが、きちんとした腹落ちする説明を聞いたことがなか […]
2018年5月22日 / 最終更新日 : 2018年5月22日 elsa2018 所感 なぜあなたは議論を好むのか? 「議論」というもの、それはそもそも必要なのだろうか、という問いを 私は自分にたてている。 私もロジカルに生きてきたので、かつては、プランのメリット・デメリットをはかり、 それに応じて、こちらのほうがよりよいのだ!といった […]
2018年5月21日 / 最終更新日 : 2018年5月21日 elsa2018 所感 なぜあなたは空想を遠ざけて日々を過ごすのか? アーシュラ・ル・グインのエッセイ 「THIS FEAR OF DRAGONS」。このエッセイを知ったのは、ゲド戦記 壊れた腕輪 の巻末の解説で紹介されていたから。 なんでも、なぜか、よく働く30歳以上の男性(筆者は自分が […]
2018年5月19日 / 最終更新日 : 2018年5月19日 elsa2018 所感 「おもてなし精神」って本当に、世界に発信していいものなのか?? 気遣いというのは、まあ、たしかに、気持ちが良いような気がするけれども、 それは前提として、その気遣いするひとに無理がない、ということがあるはずで、 もし、周囲が気遣いをすることを強いるなら、それはもはや気持ちのよいもので […]
2018年5月18日 / 最終更新日 : 2018年5月18日 elsa2018 所感 本当に価値のある「仕事」とはなにか? 「仕事」について考えたい。 ここでの「仕事」とは、価値のある「仕事」とはなにか、という意味である。 私はもともと、非常に効率主義者であった。 素早く多くをこなすことに、とても大きな価値を置いていた。 社会人になりたてのと […]
2018年5月16日 / 最終更新日 : 2018年5月16日 elsa2018 所感 卒塔婆小町(三島由紀夫)を演じて 夢は罪深く、なお、愛おし。 三島由紀夫の卒塔婆小町を演じて思ったこと。 なぜなら、それなくば、生きていけぬ。 しかし、それはひとを過酷な道に突き動かす。 深草少将が、老婆の若かりし頃に百夜通いをし、 ついに100日目の夜 […]
2018年5月15日 / 最終更新日 : 2018年5月15日 elsa2018 書評 「堕落論」(坂口安吾)の現代的意味〜忠犬ハチ公からどら猫の時代に〜 「徳川幕府の思想は四十七士を殺すことによって永遠の義士たらしめようとした。」朱子学からの脱却。この本がいってることはそれに尽きる。 文化的モラルのなかにいると、なかなか認識できないが、 日本は、いまでも明らかに、封建時代 […]
2018年5月14日 / 最終更新日 : 2018年5月15日 elsa2018 所感 なぜあなたは、あなたの中にあるアヤメに気がつかないのか?(「アヤメ」ヘルマン・ヘッセより) ちょうどアヤメの季節である。最近、アヤメを活けたのがきっかけとなったのか、ふとしたことで、ある方から、ヘルマン・ヘッセのアヤメを勧められていたのを思い出した。 Amazonで注文した後に、仕事机の横に置くままとなっていた […]