2018年8月9日 / 最終更新日 : 2018年8月9日 elsa2018 所感 イタリア人作家、 ベッペ・フェノーリオの小説「不運」を読んで イタリア人作家、 ベッペ・フェノーリオの小説「不運」を読む。 実はこの小説、日本語では出版もされていないのだが、 日本に一冊しかない、大変貴重な学士論文としての翻訳を、 貸していただけるという幸運に恵まれた。 このベッべ […]
2018年7月1日 / 最終更新日 : 2018年7月1日 elsa2018 所感 チェーホフ「桜の園」を読んで 以前のブログで、東京ノーヴイ・レパートリーシアターの演劇の感想を述べたが、 ひとつ引っかかっていたことがある。 チェーホフが、この桜の園を初演以来悲劇的に演じたモスクワ芸術座に対して 「これはドラマじゃない […]
2018年6月27日 / 最終更新日 : 2018年6月27日 elsa2018 所感 あなたは本当に無理をしないと夢にたどり着けないのか? アルケミスト(パウロ・コエーリョ著)を久しぶりに読んだ。 5年前読んだときは、実はあまりよくわからなかった。 それがいまは、とても共感できることに気がついた。 一貫して、前兆にしたがうことを諭してくれていたような気がする […]
2018年6月7日 / 最終更新日 : 2018年6月7日 elsa2018 所感 ひと(実体)の前に機能を置くなかれ 今道友信氏の『愛について』という本を読んでいる。 すでに絶版の本で、中古でも結構な値がしたものだが、 それでも取り寄せたのは、先に氏の『美学講義』という本を読んで、 美の実践者たれと説く、氏の熱い想いに感化された上に、 […]
2018年5月23日 / 最終更新日 : 2018年5月23日 elsa2018 所感 あなたのそばに真善美はあるか?〜人間の原罪を、スタニスラフスキーという偉大な演出家に尋ねる〜 美、真理、善というのは、美学、哲学、道徳という観点から名付けられた一つの同じ現象のそれぞれの名前です。 これには、衝撃を受けた。 よく、真善美が大事、といったことがいわれるが、きちんとした腹落ちする説明を聞いたことがなか […]
2018年5月21日 / 最終更新日 : 2018年5月21日 elsa2018 所感 なぜあなたは空想を遠ざけて日々を過ごすのか? アーシュラ・ル・グインのエッセイ 「THIS FEAR OF DRAGONS」。このエッセイを知ったのは、ゲド戦記 壊れた腕輪 の巻末の解説で紹介されていたから。 なんでも、なぜか、よく働く30歳以上の男性(筆者は自分が […]
2018年5月19日 / 最終更新日 : 2018年5月19日 elsa2018 所感 「おもてなし精神」って本当に、世界に発信していいものなのか?? 気遣いというのは、まあ、たしかに、気持ちが良いような気がするけれども、 それは前提として、その気遣いするひとに無理がない、ということがあるはずで、 もし、周囲が気遣いをすることを強いるなら、それはもはや気持ちのよいもので […]
2018年5月15日 / 最終更新日 : 2018年5月15日 elsa2018 書評 「堕落論」(坂口安吾)の現代的意味〜忠犬ハチ公からどら猫の時代に〜 「徳川幕府の思想は四十七士を殺すことによって永遠の義士たらしめようとした。」朱子学からの脱却。この本がいってることはそれに尽きる。 文化的モラルのなかにいると、なかなか認識できないが、 日本は、いまでも明らかに、封建時代 […]
2018年5月14日 / 最終更新日 : 2018年5月15日 elsa2018 所感 なぜあなたは、あなたの中にあるアヤメに気がつかないのか?(「アヤメ」ヘルマン・ヘッセより) ちょうどアヤメの季節である。最近、アヤメを活けたのがきっかけとなったのか、ふとしたことで、ある方から、ヘルマン・ヘッセのアヤメを勧められていたのを思い出した。 Amazonで注文した後に、仕事机の横に置くままとなっていた […]
2018年3月8日 / 最終更新日 : 2018年3月9日 elsa2018 書評 茶の本(岡倉天心著) 私はこの本を読んで、岡倉天心という人が好きになった。 とても人間くさい、のである。 東京美術学校校長の地位を怪文書によって追われ、 その怪文書に書かれた、九鬼男爵夫人”波津”との恋愛の最中に、異母 […]